化学 中学2年

酸化と還元をわかりやすく|化学反応式と質量の比(銅4:1・マグネシウム3:2)

この記事の要点

  • 酸化:物質が酸素と結びつく化学変化/還元:酸化物から酸素をうばう化学変化
  • 酸化と還元は同時に起こる
  • 質量の比 銅:酸素 = 4:1(銅:酸化銅 = 4:5)
  • 質量の比 マグネシウム:酸素 = 3:2(マグネシウム:酸化マグネシウム = 3:5)

酸化とは

物質が酸素と結びつく化学変化を酸化といい、できた物質を酸化物といいます。

酸化のうち、熱や光を出しながら激しく進むものを、とくに燃焼といいます。

例反応種類
マグネシウムを加熱強い光を出して燃え、白い酸化マグネシウムになる燃焼
銅を加熱表面が黒くなり、酸化銅になる(光は出さない)おだやかな酸化
鉄がさびるゆっくり酸素と結びつくおだやかな酸化

化学反応式

  • 銅の酸化:2Cu + O₂ → 2CuO(酸化銅は黒色)
  • マグネシウムの燃焼:2Mg + O₂ → 2MgO(酸化マグネシウムは白色)
  • 炭素の燃焼:C + O₂ → CO₂
  • 水素の燃焼:2H₂ + O₂ → 2H₂O

酸化と質量の関係

金属を加熱すると、結びついた酸素の分だけ質量が増えます。ただし、加熱をくり返すとある量でそれ以上増えなくなります(すべての金属が酸化したため)。

結びつく金属と酸素の質量の比は、いつも一定です。

  • 銅:酸素 = 4:1 → 銅 4 g から酸化銅 5 g ができる
  • マグネシウム:酸素 = 3:2 → マグネシウム 3 g から酸化マグネシウム 5 g ができる
金属の質量と結びついた酸素の質量のグラフ。どちらも原点を通る直線で、マグネシウムは2.0 gで約1.33 g、銅は2.0 gで0.5 gの酸素と結びつく
結びつく酸素の質量は金属の質量に比例する。グラフの傾きはマグネシウムのほうが大きい

覚え方:どちらも「できる酸化物は 5」。銅は 4 → 5、マグネシウムは 3 → 5。

計算のしかた

例:銅 2.0 g を完全に酸化させると、酸化銅は何 g できるか。

銅:酸化銅 = 4:5 なので、2.0 × 5/4 = 2.5 g(結びついた酸素は 0.5 g)

還元とは

酸化物から酸素をうばう化学変化を還元といいます。

炭素による酸化銅の還元

酸化銅と炭素の粉末を混ぜて加熱すると、次の反応が起こります。

2CuO + C → 2Cu + CO₂

酸化銅と炭素の混合物を試験管に入れてガスバーナーで加熱し、出てきた気体をガラス管で石灰水に通す実験装置
加熱すると試験管の中に赤色の銅ができ、発生した二酸化炭素で石灰水が白くにごる
  • 酸化銅は酸素をうばわれて銅になる(還元された)→ 赤色の物質ができ、こすると金属光沢が出る
  • 炭素は酸素と結びついて二酸化炭素になる(酸化された)→ 石灰水が白くにごる

このように、酸化と還元は同時に起こります。

実験の注意点

  • 加熱をやめる前に、石灰水からガラス管をぬく(石灰水が逆流して試験管が割れるのを防ぐ)
  • 火を止めたらピンチコックでゴム管をとじる(できた銅が空気中の酸素とふたたび結びつくのを防ぐ)

水素による還元

酸化銅を水素の中で加熱すると、CuO + H₂ → Cu + H₂O となり、銅と水ができます。

確認問題

Q1難易度 基本物質が酸素と結びつく化学変化のうち、熱や光を出して激しく進むものを何といいますか。

燃焼

Q2難易度 基本酸化物から酸素をうばう化学変化を何といいますか。

還元

Q3難易度 基本銅の粉末を加熱するとできる物質の名前と色を答えなさい。

酸化銅で、色は黒色。

Q4難易度 標準銅を加熱したときの化学変化を化学反応式で書きなさい。

2Cu + O₂ → 2CuO

Q5難易度 標準計算銅 1.2 g を完全に酸化させると、酸化銅は何 g できますか。

銅:酸化銅 = 4:5 より、1.2 × 5/4 = 1.5 g

Q6難易度 標準計算マグネシウム 1.2 g を完全に燃焼させると、酸化マグネシウムは何 g できますか。

マグネシウム:酸化マグネシウム = 3:5 より、1.2 × 5/3 = 2.0 g

Q7難易度 標準記述金属の粉末の加熱をくり返すと、ある量でそれ以上質量が増えなくなりました。それはなぜですか。

金属が**すべて酸素と結びついた(すべて酸化した)**ため、それ以上結びつく酸素がないから。

Q8難易度 応用計算銅の粉末を加熱したところ、質量が 3.0 g から 3.5 g になりました。まだ酸化していない銅は何 g ですか。

結びついた酸素は 0.5 g。銅:酸素 = 4:1 より、酸化した銅は 0.5 × 4 = 2.0 g。まだ酸化していない銅は 3.0 − 2.0 = 1.0 g

Q9難易度 標準酸化銅と炭素を加熱したとき、還元された物質と酸化された物質をそれぞれ答えなさい。

還元された物質:酸化銅(銅になった)、酸化された物質:炭素(二酸化炭素になった)

Q10難易度 標準記述酸化銅と炭素を加熱する実験で、火を止める前に石灰水からガラス管をぬくのはなぜですか。

石灰水が逆流して、加熱した試験管が割れるのを防ぐため。